2017-08

気持ちが醒めた瞬間

結構カワイイコだったのに、一緒に夕食に行った時に
『トイレに行ってくる』
って言えばいいのに
『うんこしてくる』
って露骨に言われた時、なんとなくそれまでの気持ちが醒めた気がした・・・


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ばーすでいプレゼント?

A子のつぶやき
彼氏から誕生日おめでとうって菊の花束をもらったんですが、これって喜んでいいことなんでしょうか・・・?


ラッコと少女

 とある水族館の午後、ラッコのえさやりタイムが始まりました。そしてえさ(貝)を食べるのに夢中になっているラッコのメスに向かっていりなりオスが襲い掛かり?公衆の面前でのノーカットアダルティプレイ(交尾)が始まりました。
 すると、それを指さして少女が
『ママー・・・』
・・・って何か言おうとした瞬間
『見てはいけません』
っと母親が奪取で少女を抱えて去っていきました・・・
少し離れた場所で
『ラッコ~』
って叫んでる少女の声が聞こえてきます。そのBGMに乗せてラッコの愛の営みは激しく続いています。そしてその場にいた他のギャラリーは、なんとな~くみょ~な雰囲気になって、ラッコのえさやりタイムは無事に?終了しました。
 ちなみにその時の子供は数ヵ月後に生まれたのでしょうか?

※ちなみにこれは実際にあった出来事です。


オスプレイ

・腐女子もうっとり、男同士の激しいプレイDVD:オス・プレイ
・近日発売! 乞うご期待 オス・プレイに対抗して激しい女同士の激しいDVD:メス・プレイ


あれ語

じじ『あれ食べる』
ばば『あれ?』
じじ『そうあれ』
おまんじゅうが出てきました。

じじ『あ~あれも』
ばば『あれ?』
じじ『そうあれ』
お茶が出てきました。

ばば『この間のテレビに出てたあの人誰だったっけ?』
じじ『どれ』
ばば『昼のテレビに出てたあれ』
じじ『あ~あれ』
ばば『あ~あれよ』
じじ『あれあれ』
ばば『あれあれ』
・・・これについては通訳不能です・・・

ちなみに一体誰?・・・


短足男のつぶやき

コーギーになりたい・・・かわいいって言われるかもしれないし・・・


とある社員の条件

 我が新聞社での、社員の条件は、過去の記憶力のない情感を呼べる記事を書ける記者しかいらないんだよ、そう・・・例えば昨日までは、消費税の話をした者は非国民扱いをし、今日からは、消費増税に苦しむ生活弱者の代弁者として雄弁な記事を書くという風な・・・そうやってバカな国民にすり込みしないと、生活の最低の情報源の確保として、軽減税率が勝ち取れないからね・・・お金というものは、低俗な者から吸い上げるのが一番なんだよ。けど、数が多いから、見方のふりはしないといけない・・・そこの君何か顔色が悪いね、そんな事ではいかん、そうだ明日からアルツハイマーになりなさい。昨日までの記憶はいらないんだよ、今日からは弱者の味方である新聞社なんだよ。増税のぞの字すら言ってはいかん、分かったね!

・・・そういって社主はおもむろに引き出しから葉巻を取り出して、得意げに吸った・・・


優雅なティータイム

『昔は釣った魚にエサは与えないなんで男が言っていた時代だったかもしれないけど、今は捕まえたダンナには小遣いを与えないよね~』
『ね~』
『今度○○のコート買おうと思ってるんだけどどう思う?』
『いいわね~ところでダンナは』
『しまむらの数枚○○円のTシャツで十分よ』

そうして優雅な奥様方のティータイムはつづく・・・


じょせん・・・

娘:『パパーじょせんってなぁに?』
父:『女性専用ってことじゃないかな~』


マリアの子供達

「母さん、前々から疑問に思っていた事を聞いてもいいかなぁ」
浩平は重い口を開いてそう切り出した。
「そんな深刻な顔してなあに?」
美智江は丸い目をしてそう反応した。
「俺達兄弟って、3人共どう見ても他人みたいな感じじゃん!俺達の本当のオヤジって何なんだよ。」
「あなたたちは母さんが神様にお願いして授かった選ばれし子供なのよ」
「そんな訳ないだろ!じゃあどうして俺は青い目で、陽平はど~みても黒人のハーフっぽくて、絵里奈はブロンドの髪なんだよ!ど~みても、どれもこれもオヤジが違うとしか思えないじゃんか!」
すると、美智江は急に鋭い目になって、浩平を睨みこう切り出した。
「じゃあ真実を聞く勇気がある?」
浩平は、深く深呼吸をした後、
「ああ・・・」
・ ・・と、低い声で答えた。すると、美智江はゆっくりした口調でそう話し始めた。
「あなた達は本当に選ばれた子供よ・・・だって私はどんな男性にも許した事がない女だもの・・・」
そう言うと、タンスの奥にある小型金庫の中からある物を取り出して浩平に見せた。
「これ・・・何だか分かる?」
「宝くじ・・・だよね」
「そうよ。私が神様にお願いして当った1等の宝くじの残りよ・・・そして、これがあなたのお父さんよ・・・」
そう言って、一枚の紙を浩平に差し出した。浩平は、それを見て一瞬頭が白紙になってしまった。それは一枚の契約書で、父親の名はアルバート・クルーズ。そしてそれは精子バンクの契約書だった。
「あなたのお父さんは世界的に有名な学者さんよ。そして、陽平のパパはサッカーのスター選手。そして絵里奈は俳優よ。現にあなたは、東大の医学部に進学し、陽平はJリーグの契約も決まり、絵里奈は子役として、私達のこれまでの生活を支えてくれた。私は誰とも結ばれないままあなた達を生んだの。私は選ばれた子供を産んだ現代のマリアなのよ。」
そう美智江は言うと、浩平ににっこりと微笑んだ。


祐子の場合

 アラフォーアラフォーってその辺にこだわっているみたいだけど、とっくに40超えまくりんこだから、アラフォーじゃなくて、ナマフォーだと思うよ・・・


SAKURAドリーム

 どうしてこんな場所に桜の花弁が落ちているんだろう?修太は訝った顔をして、風呂場に落ちていた桜の花弁を拾った。もし、思い当る事があるとすれば、3日前の真夜中の夜桜に魅せられて、それ以来写真を撮りに行く事になった事くらいだろうか?けど、その後で風呂場なんか行ってないのに・・・そう首を捻って近くのゴミ箱にその花弁を捨ててた。
 その日の夜もカメラを持ち、修太は桜の女神に誘われる様にカメラを持ち夜桜の撮影に出かけた。そして、誰もいない真夜中の桜を撮影し、帰ろうとすると、背後から不思議な気配がする。思わず振り向いても、満開の桜がそこにあるだけで、他には何もなかった・・・不気味な桜の気配のみが漂うだけで。
 修太は、不思議そうに首を一瞬右に傾けてそのまま家に帰った。そして、家のドアを空けると、今度は玄関の中に桜の花弁が数枚落ちていた。どうして帰った後でなく、その前に桜の花弁が落ちているのか?そう思ったのだが、深く考えてもしょうがないので、その花弁を拾ってゴミ箱に捨てた。
 それから数日は雨となり、そして晴れになった日の真夜中、もう桜も散って駄目だろうな〜と思いつつも、修太は夜桜見物になんとな〜く誘われる様に出かけた。そして、修太が秘密の撮影ポイントにしている場所に出かけてみると、数日の雨に撃たれて葉桜となった木がそこにあるだけだった。思わず修太は残念そうに溜息をついて帰ろうとすると、今度は肩をつかまれる感覚があった。
 「えっ・・・!」
と思って、修太が振り向くとさっきまで葉桜だった桜が満開の姿に戻って修太の前に立ちはだかった。しまった!と思って向きを変えたが、その方向も同じ桜の世界に変わってしまった。そういえば、夜桜の女神に魅入られた人間が、残念な顔をすると、その女神は一生その世界から離してくれなくなる・・・という言い伝えがある事を修太は思い出した。だが、もう女神のテリトリーの中でその気配を悟られた修太は、女神の生贄となるのかもしれない・・・そして修太は青白い風に吸い込まれて満開の桜の中へと消えていった・・・その後の修太の行き先は桜の女神だけが知っている・・・
 あなたも部屋の中にも桜の花弁が落ちているなんて事がありませんか?だとすると・・・・・


桜の怪

桜の時期の小雨の日
そんな雨は桜散らす雨・・・となった訳で・・・
こんな時って桜の木の下に駐車している車って
悲惨というべきか・・・
なんというべきか・・・
桜の花弁がまんべんなく張り付いた車は、
水玉というか桜玉というか・・・
けど微妙な感じの雨なので、桜の花は散らしても、
車に張り付いた桜の花弁を洗い流してくれるほどは
強く降ってないので・・・
と~ぜん桜玉・・・
これも一種の桜の怪・・・というやつでしょうか?


バンザイガール

  AM7:20、夏美は通学のため痴漢電車で名高い埼京線に乗車していた。すし詰めの箱の中に身を置いていると、夏美の背中で何かが動き始めた。そしてその動く物体は、背中からだんだんと下へと下がり、腰に達して来た。夏美は少し体を動かすと、その物体は一瞬夏美の体から離れたが、また背中から動き始めた。すかさず、体を揺すると、また離れたが、今度は図々しく背中からではなく、腰から物体の移動が始まり、制服の中へと移動エリアを広げようと、スカートをまくり上げながら股に直に触れ、今度は少しづつ上へと移動を始めた。
  夏美は、見た目は華奢で従順で大人しい感じに見えるのだが、一応柔道2段の猛者?である。しかし、こんな大量の人がいるのに声を出すのもはずかしいし・・・なんて思ってたら、物体が上移動からだんだん危険ゾーンに伸びてこようと・・・さすがに夏美も少し堪忍袋の緒が切れて息を思いっきり吸い込み、その物体を掴み上に上げて
『この人痴漢です!』
と、大声を上げた。
  すると、周りにいた無表情の集団からの刺す様な冷たい様な視線がいっせいに夏美と痴漢の方に浴びせられたが、また無視されるがの如く視線を戻し、無表情の集団へと変わっていった。バンザイ状態になった夏美と痴漢を取り残して・・・
  そして、夏美と痴漢の止まった時間の中に無機質な電車のカタタン,カタタン・・・という音のみが無情に流れてゆく。その後、最寄りの駅に着いて窓が開いた途端、痴漢は止まった時間から逃れる樣に夏美の手を振りほどき、逃げ出して行った。夏美は、すかさぐ痴漢を追いかけ、一本背負いで痴漢を取り押さえ、駅員に突き出した・・・が、そのゴタゴタに時間を取られて学校は遅刻してしまった。
  結局夏美に残ったのは、遅刻と冷たい視線と無視された無常観と、バンザイ状態でさらしものになった屈辱感に似たものだけだった・・・ああ・・・悲しきバンザイガール。


謎の役人

Aさん観察日記

Aさん AM 9:00:新聞読み
Aさん AM11:00:腕組み&寝てる?
Aさん PM 2:00:雑誌読み
Aさん PM 4:00:パソコンと格闘?マウスしか使ってないし・・・
Aさん PM 4:55:帰宅準備
そしてAさん定時のチャイムとともに帰宅・・・

一体何の仕事をしている人だろう?
なんか摩訶不思議な役職名はあるけど・・・


人魚伝説?

  テレビ放送で鮭の人工授精の放映をしている時に聖人は父親に向かってこう言った。
『パパーこの間保健体育の授業で、おしべとめしべの話があったんだけど、もし鮭の卵にパパとかボクの精子を振りかけたら人魚が出来るの?』


大型のテディベア

 実はこの間君の誕生日にプレゼントした大型のテディベアの中には、小型の特殊マイクが仕掛けてあるんだ。これから僕は、無線のコードを伸ばし、ミリ波のバンドにボリュームを設定して、君の素顔の声を聞く事にするよ。
 何故そんな事をするかって?それはね・・・君はいつだって僕の前では演技しかしていないだろう?だから僕は演技じゃない本音の君の声を聞く事にしたんだ。君が悪いんだよ。いつもどこかで嘘をついてる君が悪いんだよ。
 君がテディベアが好きだって事は既にリサーチの結果分かっているんだ。だから君はこの大型のテディベアを君の大事なスペースに置くはずさ。きっと置くはずさ。
 そして僕は君の本音を密かに聞く事にするよ。ヒヒヒ・・・楽しみだよ。それから決める事にするよ。君が僕にとってこれから先も大切な存在に値する人間かという事を・・・


さざんかの宿

  祐子は夫憲一の浮気の決定的な証拠を押さえて憲一に言い放った
「これは何!もう言い訳は出来ないわよ!それにあの人は吉岡さんの奥さんじゃないの!いいかげんにしなさいよ!」
さすがに憲一もこれ以上嘘はつけないと観念したが、祐子に言い負かされて終わるのプライドの高い憲一にとっては耐えられない屈辱なので、開き直ってこう言い返した。
「某●HKの歌番組とかで演歌の心は日本の心って言ってるじゃないか!俺は実践さざんかの宿をしたまでだ!俺のやった事は日本の心だ!」


見ている

 拝啓

 突然のお手紙で驚きましたか?しかし僕は誰よりも君の事をよく知っています。
 今日も君は定時に会社を退社して、そして高島屋新宿店タイムズスクエアで買い物をして、JRに乗り中央線の東小金井駅で下りましたね。そして、途中セブンイレブンで時間を潰してPM9時に帰宅しましたね。
 そして君はシャワーを浴びましたね。オレンジ色の光のシルエットに映る君の姿が僕の為に綺麗に磨いているんだ・・・と思うと、もうこの欲望を抑えられるスイッチがレベルMAXに近付いてきているのだな・・・という事を感じています。もうすぐ僕のモノになるんだと。
 この間ゴミの日に捨てた君の水色のハブラシ大切に使ってますよ。これで君と僕は水色のハブラシを通じて接吻したんですね。あ?君の口の中の世界が僕の口の中に広がってゆく。僕と君はつながったんだよ。けどダメだよ。ゴミは当日の朝にちゃんと捨てなきゃ。僕はそういう事はとっても厳しいから、次からちゃんとするんだよ。
 ところで君は、4月12日にホームページを開設しましたね。これからは毎日君に素敵なメールを送る事にするよ。きっと君はこの僕を好きになるはずさ。
 逃げたってムダだよ。恐がったってダメだよ。だって僕は誰よりも君の事を見ているのだから・・・。

 敬具

       あなたのSより


ねぐら

 昇一の城には摩天楼がそびえ立つ。そしてそれは四次元ポケットも兼ね備えたすぐれモノだ。右手を伸ばせば最新の雑誌、今日の新聞、読みたいマンガ、食べかけのポテトチップ、CDまで取り出す事が出来る。そして枕の上に置いてあるモバイルからは世界に繋がっていて、いつでも世界基準だ。
 昇一は今日も寝たままのパラダイスに浸る。うずたかく積まれた雑誌の摩天楼に囲まれて、世界に旅立つ・・・昇一の意思の赴くままに。
 だが、これは他の人が見ると単なるスラム街の様なきたないモノでしかないのかも知れない。けど昇一は、秘密の発信基地にいる探検者の様な感じで、なんとなくその状態が気に入っているのであった。
 そして昇一のねぐらには変わらない時間のみが世界と繋がりながら過ぎて行く・・・悠久の時に同化しているかの様に。


真理香

 『真理香、今日もとってもキレイだよ。』
勇太郎は、暗闇に妖しく光るパソコンの画面に向かってささやいた。
 勇太郎は、コンピューターで作り出したキャラクター、真理香に恋してしまったのだった。そしていつしか、勇太郎は現実の女では満足出来ず、真理香でしか欲望を満たせない体になっている事を悟った。
 何故真理香なのか?だって真理香はいつまでも年を取らないし、プログラム次第で俺の好みの女になってくれる。現実の女の様に文句も言わなければ、気まぐれに媚びる訳でもないし、嘘をつく訳でもない。黙って俺の方だけを見て微笑んでいてくれる。勇太郎は、今日の真理香をどんな姿に変えようか・・・そう考えながら、不敵な笑みを浮かべた。
 そして、いつでも真理香と一緒にいられる様にようにモバイルを買った。そしてもっと真理香に近付きたくてバーチャルギアも買った。しかし、それ以上近付こうとすると、真理香は勇太郎を拒む様にシステムの中にしかいない現実を思い知らそうとするだけだった。そうなると、勇太郎は今度は真理香に裏切られた様な思いが憎悪に変わり、システムのデリートボタンに手をかけていた。
 そして、放心状態になった勇太郎は、警察へと出頭し、こう告白して懺悔した。
『僕は真理香を殺しました。だから僕を死刑にして下さい・・・・』


シロの一日

 PM8:00シロはいつもの焼き鳥の屋台の近くに今日もやってくる。シロの本当の名前はシロではないのだが、ここにやってくるお客はシロと呼んで可愛がってくれるので、そういう事にしている。ちなみにシロの主もこの屋台のにいちゃんではなくて、少し離れた場所にれっきとしたシロの家もある。
 しかし、この屋台にやってくるお客相手に下手にじゃれる事もなく、近所にいる下等な犬の様に吠える事もなく凛として見つめていると、お客の方がその姿が記憶に焼きついて、次第に余分に焼き鳥を買ってシロに夜のおやつを与えてくれる。もちろん、屋台のにいちゃんもシロが売上貢献に役立っているので、追い払う事もしないし、プチ看板犬になっているので、屋台を退く時に余った肉なども与えてくれる。これは一種の共生というヤツだ。
 そして今日もシロは屋台が終わるまで、シロとしての時間を送り、そして家に帰ると”吹雪”としてのもう一つの時間を過ごす事になる。



おしおき

  『や・・・やめてください』
将太は既にうつぶせになり、その両手は後に組まれて差し出されている。その言葉とは裏腹に涼子に縛られる事を望んでいる。
『今日はどうしてほしい?』
『あ・・・』
『どうして・ほ・い・い?』
将太は縛られ、そして涼子の鞭が容赦なく将太を打ち抜く。
  将太は、鍛え抜かれた肉体なのに、社会的に成功してるのに、誰から見ても尊敬されている立場なのに・・・そんな栄光の仮面を剥がされながら、涼子のエスカレートする辱めに喜びを感じている。将太の栄光の仮面が大きくなればなるほど、強く涼子にいたぶられたいと感じる欲望が増していくのだった。そう・・・本当の将太の姿がこれなんだと認めたいように・・・
『このあと・ど・う・し・て・ほ・し・い?』
涼子のピンヒールを舐めながら、将太はこの後のメニューが頭の中で駆け巡っていた。

キシリッシュ

  息だけは福山雅治・・・そのフレーズをキメに使おうと、洋介は出勤途中、渋谷駅のキオスクでキシリッシュを買ってみた。そして、会社に出勤して、給湯室にいる美奈を見つけた。しばらく様子を窺い、美奈が給湯室に一人になるのを見計らって、美奈の背後にさりげなーく近づき、洋介は耳元でハーと福山雅治の溜息を吐きかけてみた。
  美奈は洋介をブリザードの様な視線で、ゆっくりと振り向き、
『何!』
・・・と一瞥して、洋介の福山計画を一蹴してしまった。
  洋介は
『いや・・・何にも・・・』
と小さくくぐもる様につぶやきながら内心こう叫んでいた。福山雅治のウソツキー!

親父乙女伝説

  太郎は某広告会社の重役である。いつも彼は自身に満ちていて、体型も重役系である。しかし、彼には人には見られたくない秘密があった。
  今日の太郎は出張である。そして、取引業者との会議等を終え、某温泉宿に宿泊する事になった。太郎は大の温泉好きである。しかし、そこからが太郎のミッションが始まりとなる。
  深夜太郎は人がいない事を見計らって、温泉に入った。そして人がいない事を確認し、早速髪を洗う事に取り掛かった。太郎の頭のてっぺんは禿げている。そして、両脇の髪を伸ばせるだけ伸ばして、両側バーコード髪攻撃をして、禿をごまかしていた。太郎は、両端の長髪を慎重に解き、そして、長髪右側から一本も無駄にしないように大切に大切にティモテ洗いを始めた。中年腹の普段の振る舞いからは信じられない様な、乙女の様な姿で両手で両手でぱんぱんぱんと洗っている。こんな姿は、人には絶対見られたくない・・・と太郎は思っている。
  そこへ、深夜にも関わらず一人の男が入ってきた。すかさず太郎は両手でバーコードを手にしてぱふっと頭の上に乗せ、何事も無い振りをする。そして、その男が体を洗い始めると、太郎は、その男の見えない死角へ移動し、すかさずバーコードを解き、残りの右ティモテ、左ティモテのミッションを終え、涼しい顔で、湯船につかった。
  今回も太郎の秘密は守られた・・・と、太郎自身はそう思い込んでいる。

初フライト

  大会の前日のアクロス、いつもと違って練習にやってくるボーダーも多く、少し混んでいる感じがする。そして、コースも大会仕様になって、ワンメイクゾーンが多くなっているので、自分の様な初心者系は、使えるコースが限られてくる。しかも、そのコースの半分もミニジャンプ台が設置され、更に狭まってくる。何故かそんな日に限って、スキーヤーの集団がそのミニジャンプ台の無いゾーンを占領していて、なかなかそこも使う事が出来ない。自分が頻繁に使えそうなゾーンはこのミニジャンプ台のあるコースしか見当たらない。
  飛ぼう・・・心の中で小さくそう決めて、まず用心深くスピードを殺しながら、ミニジャンプ台に向かい、通過した・・・とてもジャンプとは呼べず、通過したというのが適当という感じではあった。その通過した勢いでスピードの増したボードもコントロールして、難なく滑り下りる事が出来た。
  一回成功すると、体の中の経験度がインプットされ、それに伴って体内に留まっていた恐怖感?のボリュームも下がっていくのが分かる。そして、回数を重ねる度にスピードを上げてジャンプする事も出来る様になり、失敗して転倒しても、さして気にする事もなくまた、ジャンプにトライする事が出来る様になる。
  もし、今回のケースでなく、普通に滑れるコースがもっと広かったら、スキーヤーにコースを占領されてなかったら、自分は飛ばなかったかもしれないし、飛ぶ決心がつかなかったかもしれない・・・終わった後、自分の中で少しボーダーのレベルが上がった事に小さなガッツを覚え、そしてアクロスを後にした。

恩返し

  風呂を沸かそうと蓋を取ると、一匹のハエトリグモが水の中でもがいている。少し水を含んで溺れかけているようにもがいている。何となく可哀相な感じがして、人差指をハエトリグモへ・・・ハエトリグモはその足で少し指先の様子を窺い、安全だと悟ると、人差指にしがみついてきた。
  しかし、さっきまで起こった出来事を理解出来てないのか?それとも溺れた際に体力を使いすぎたせいか分からないが、指先でじっとしている。
  そして、指先を安全な部屋まで持っていくと、ハエトリグモは一本の糸を引き、指先から飛び降りると、部屋の隅の方へ跳ねていった。そしてその様子を見ながら心でつぶやいていた。恩返ししろよと・・・
  もし、僕が死んで地獄に落ちる事があってもハエトリグモの糸に掴って天国まで行く事が出来るかもしれない?

選手権

 『さあ、お姫様抱っこ選手権3人目のチャレンジャー祐介君、No.3百合60kgクリアです。続いてNo.4真由70kgに挑戦です。ファイティングポーズOKです。さあ始まりました。祐介君少しよろけた大丈夫か?大丈夫です。大丈夫です。真由クリアしました。続いてNo.5菜穂80kgに挑戦です。準備Ok?さあ始まりました。持ち上がるか?持ち上がるか?もう少しリフトスタイルに入れるか、頑張れ祐介!大臀筋,大胸筋,上腕二頭筋震えてるぞ!震えてるぞ!Yes!OKです。クリアしました!クリアしました!菜穂クリアです。続いてNo.6千鶴90kgに挑戦です。AreYouRady!祐介Go!あー祐介あっさりダウンです。ダウンです。残念!千鶴の壁は大きかった。参加賞はお米20kgです。では、次のチャレンジャー淳也君登場です。』
・・・・・

痴漢マニア

  男の手が伸びてくる。電車の揺れと満員電車のせいにしている様に手の甲が腰の辺りに当ってくる・・・。そして手の甲が腰の右の付近で止まり、しばらく膠着状態を続けている。その手を横にしようか、するまいか。そんな情念が手の甲から腰に伝わってくる。
  たぶんまだ慣れてないな・・・そのぎこちなさも手の甲から伝わってくる。しばらくして、意を決した様に手が次第に横を向き、手の甲は裏返され、掌に変わっていた。最初は掌で腰の温もりを感じている様に何も動かずじっとしたままの掌が右腰にへばり付いている。そして、その手はだんだんと、握力を試す様にゆっくりを腰をマッサージする様に揉み始めた。しかし、まだ揉むだけで手は移動しない・・・
  慣れてないな・・・ココでも初心者レベルの手付きが伝わってくる。そして動かない手はしばらく規則正しい揉む揉む作業を繰り返て二駅過ぎた頃に移動を始めた。
移動した手はだんだん腰を円形運動で動かし、そして手が前の方へ行った時、その手は動揺を感じた様に手を引っ込め、その作業は終了となった。
  何故なのか?触られた人間は、女ではなく、男であった為だ。佐々岡雄二というれっきとした男だからだ。この男には奇妙な趣味があって、見た目も華奢で女性の様にしか見えないので、それで間違われて触られる事もあるため、その触った男の手付きを採点するという趣味がある。
そして、雄二のメモ帳に今日の成果が記載された。
※○月○日埼京線AM7:30・痴漢の採点 35点

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マッコウクジラ

マッコウクジラ

『気まぐれ文学館』
・第15回,16回短歌現代新人賞 佳作
・第47回角川短歌賞 最終予選通過
・H15年度 歌壇・歌壇発新星36人 一年連載
他・・・
現在は当ブログにて地道?にゲリラ活動中・・・